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Japanese Living Bible 1 John
ヨハネの手紙Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(ヨハネからの手紙Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)
漁師あがりのヨハネは、兄弟ヤコブと共に、キリストから「雷の子」とあだ名されるほど、
激しい気性の持ち主でした。 ところが、キリストはこのヨハネに、弟子たちの中でも特
に目をかけたのです。 こうして、キリストの愛を知ったヨハネは、晩年には「愛の人」
と呼ばれるほどの人物になりました。 彼の口から出ることばは、いつも決まって、「愛し
合いなさい」でした。 この手紙でも、神様の愛を知ること、互いに愛し合うことのすば
らしさが語られています。
1私は、この世界が造られる前から存在しておられたキリスト様を、この目で見、そのこ
とばをこの耳で聞き、その体にこの手でさわりました。 キリスト様は、神様のいのちの
ことばです。 2このいのちである方を、神様は私たちに紹介してくださいました。 私
たちは、確かにこの方を見ました。 私が伝えたいのは、永遠のいのちである、このキリ
スト様のことです。 この方は初め、父なる神と共におられましたが、やがて、私たちの
前に姿を現わされました。 3もう一度言いますが、私たちは実際に見聞きしたことを、
伝えているのです。それは、あなたがたも私たち同様、父なる神やそのひとり息子イエス・
キリストと交際できる者とされ、喜びにあふれるためです。 4もしこの手紙の忠告どお
りに実行すれば、あなたがたは喜びに満たされ、私たちも共に喜ぶことになるのです。
5神様は光であり、少しも暗い部分がありません。 これが、神様から私たちにゆだねら
れた、あなたがたへの教えです。 6神様の友だと言いながら、霊の暗やみと罪にはまり
込んで生活しているなら、私たちは、うそをついているのです。 7しかし、神様の光の
中におられるキリスト様にならって、私たちも光の中で生活すれば、互いにすばらしい交
際と喜びとを味わうことができます。 そして、神の子イエス様の血が、私たちをすべて
の罪からきよめてくださるのです。
8もし、自分には罪がないと言いはるなら、それは、自分をだましているのであって、真
理を受け入れようとしない証拠です。 9しかし、もし自らの罪を神様に告白するなら、
神様はまちがいなくそれを赦し、すべての悪からきよめてくださいます。 〔なぜなら、
キリスト様は、私たちの罪を帳消しにするために、死んでくださったからです。〕 10潔
白だと言いはる人は、自分がうそつきになるばかりか、神様まで、うそつき呼ばわりする
ことになります。 なぜなら、神様は「人間は罪を犯した」と、はっきり宣言しておられ
るからです。
1私の幼い子供たちよ。 私がこう言うのも、あなたがたに、いつも罪から離れていてほ
しいからです。 しかし、もし罪を犯したとしても、父なる神の前で弁護してくださる方
がおられます。 その方は、イエス・キリストです。 キリスト様は、すべての点で正し
く、完全に神様のお心にかなった方です。 2そして、私たちの罪に対する神様の怒りを
一身に引き受け、私たちを、神様と交際できる者としてくださいました。 私たちの罪が
赦されるために、自らを神様に差し出されたのです。 それは、私たちのためばかりでな
く、全世界のためでもあります。
3私たちがこの方に属していることを、どうすれば確かめられるでしょう。 それには、
神様の要求を実行するほかありません。
4ある人は、「私はクリスチャンだ。 天国を目指して歩んでいるし、まちがいなくキリス
ト様のものだ」と主張するでしょう。 しかし、もしその人がキリスト様の命令に従って
いなければ、うそをついているのです。 5キリスト様の教えを実行している人は、ます
ます神様を愛します。 これが、クリスチャンであるかどうか、見分ける方法です。 6
自分はクリスチャンだと言う人は、キリスト様と同じ生き方をすべきです。
7愛する兄弟たち。 私は今、新しい戒めをつくり出しているのではありません。 これ
は、初めからある古い戒めであり、すでに何度も聞いたものです。 8にもかかわらず、
この戒めは、常に新しいのです。 これは、キリスト様にとって真理であり、あなたがた
にとっても、そうです。 「互いに愛し合いなさい」という戒めを守る時、私たちの生活
から暗やみは逃げ去り、キリスト様のうちにある、新しいいのちの光が輝き渡ります。
9キリスト様の光の中を歩んでいると言いながら、仲間のクリスチャンを憎む人は、相変
わらず暗やみにとどまるのです。 10仲間のクリスチャンを愛する人は、光の中を歩む
者であり、罪と暗やみにつまずくことなく、行く手をはっきりと見渡せます。 11しか
し、仲間を憎む人は、霊の暗やみをあてどなくさまよい、行く先もわかりません。 暗や
みのために足下さえ、よく見えないのです。
12幼い子供たちよ。 このように書き送るのは、あなたがたの罪が、すでに救い主イエ
ス様の名によって、赦されているからです。 13年長者たちよ。 私がこう書き送るの
は、あなたがたが、世の初めから生きておられるキリスト様を、実際に知っているからで
す。 青年たちよ。 私がこう語りかけるのは、あなたがたが悪魔との戦いに勝ったから
です。 少年少女たちよ。 私がこう書き送るのは、あなたがたが父なる神を知ったから
です。 14このように私は、永遠に生きておられる神様を知っている父親や、神様のこ
とばを心にとめて悪魔との激戦に打ち勝つ強い青年にも、語っているのです。
15この世と、その中のすべてのものに、心を奪われてはなりません。 もし、それらを
愛するなら、実際には、神様を愛していないのです。 16すべて世的な事柄――性欲に
おぼれたり、ほしいものを何でも手に入れたがったり、財産や地位を鼻にかけたりする悪
い願望――は、神様から出たものではないからです。 それらはみな、この不正な世の生
み出したものです。 17この世は、やがて滅び去ります。 同時に、これらの禁じられ
た悪い欲望も消滅します。 しかし、常に神様に従って歩む者は、永遠に生きるのです。
18愛する子供たちよ。 この世の終わりが近づいています。 すでに耳にしていたとお
り、今や多くの反キリスト〔キリスト様に敵対する者〕が姿を現わしました。 このこと
からも、終末の近いことは確かです。 19この、キリスト様に敵対する者は、これまで
ずっと私たちの教会の会員のふりをしていましたが、ほんとうの意味で、仲間ではなかっ
たのです。 そうでなければ、教会にとどまり続けたはずです。 彼らが出て行った時、
私たちの仲間でなかったことが証明されたのです。
20しかし、あなたがたは違います。 聖霊様が与えられて、すでに真理を知る者となっ
ていますから。 21ですから、私は、あなたがたに真理を知らせなくてはと考えて、こ
の手紙を書いているわけではありません。 そうではなく、本物と偽物との区別ができる
者となるよう、なおいっそうの注意を促しているのです。
22一番のうそつきとは、だれでしょう。 イエス様はキリスト(救い主)ではない、と
言う者です。 父なる神と神の子とを信じない者、それが反キリストです。 23神の子
キリスト様を信じない人は、父なる神を自分の父とすることができません。 しかし、信
じる人は、父なる神をも自分の父とできるのです。
24ですから、あなたがたのなすべきことは、初めから教えられてきたことを、信じ続け
ることです。 そうすれば、常に父なる神や神の子と親しく交際できるのです。 25こ
れこそ、キリスト様から与えられた約束であり、永遠のいのちです。
26これまで、私が反キリストについて注意を促したのは、あなたがたの目をごまかし、
まちがった教えに引きずり込もうとたくらむ者に、だまされてほしくないからです。 2
7しかし、今やあなたがたは、聖霊様をいただきました。 聖霊様が心のうちに生きてお
られます。 ですから、何が正しいかを判断するのに、だれからも教えてもらう必要があ
りません。 聖霊様が、すべてを指示してくださるからです。 聖霊様は真理であって、
決してうそをつきません。 あなたがたは聖霊様の指示に従って、キリスト様のうちに生
きるべきで、絶対に離れ出てはいけないのです。
28そこで、幼い子供たちよ。 いつまでも、主との親しい友好関係を保ちなさい。 そ
うすれば、キリスト様が帰って来られる時、ちゃんと用意ができていて、主にお会いする
のをためらったり、恥じたりしないですむでしょう。 29私たちは、神様が正しい方で
あり、正しいことだけを行なわれると知っています。 ですから、正しい行ないをする者
はみな、神様の子供だと判断できるのです。
1天の父は、どんなに、私たちを愛しておられることでしょう。 私たちを、ご自分の子
供として受け入れてくださいました。 考えてもごらんなさい。 神様の子供とされたの
です。 ところが、神様を知らない多くの人は、当然、私たちが神様の子供であることを、
理解できません。 2愛する友よ。 私たちは、もうすでに神様の子供です。 これから
先のことは想像もつきませんが、ただこの一事だけは、わかっています。 つまり、キリ
スト様がお帰りになる時、私たちがキリスト様に似た者となるということです。 という
のは、キリスト様のありのままの姿を目のあたりにするからです。 3このことをほんと
うに信じる人はみな、自分の身を、いつもきよく保とうと心がけます。 キリスト様はき
よい方だからです。
4しかし、罪を犯し続ける人は、神様に逆らうのです。 罪はすべて、神様の心に反する
行為だからです。 5あなたがたは、キリスト様が人間となられたのは、私たちの罪を取
り除くためであったことを、よく知っています。 また、キリスト様は何の罪も犯さず、
どんな時にも、神様の心からそれなかったことも、知っているはずです。 6ですから、
もし私たちが、いつもキリスト様のそば近くにおり、従順に従うなら、罪を犯し続けたり
しないですみます。 彼らが罪を犯すのは、真の意味でキリスト様を知らず、キリスト様
のものとなっていないからです。
7愛する子供たちよ。 このことで、だれにもだまされてはいけません。 もし、あなた
がたが、いつも善を行なっているなら、キリスト様と同じように、正しく歩んでいるので
す。 8しかし、もし依然として罪を犯し続けるなら、それは、悪魔の一味になり下がっ
た証拠です。 悪魔は、初めの罪以来、ずっと罪を重ねてきました。 しかし神の子は、
この悪魔のしわざを打ち破るために来られたのです。 9神様の家族の一員として新しく
生まれた人には、神様のいのちが宿っているので、もはや罪を犯す習慣はありません。 新
しいいのちに支配されているので、罪を犯し続けることができないのです。――その人は
二度目の誕生を迎えたのです。
10そこで今、私たちは、神様の子供と悪魔の仲間とを、はっきり見分けることができま
す。 罪の生活を送り、兄弟であるクリスチャンを愛さない者は、自分から神様の家族で
はないと、証明しているようなものです。 11私たちは初めから、「互いに愛し合いなさ
い」と教えられていたからです。
12カインのようになってはいけません。 カインは悪魔の仲間になって弟を殺しました。
なぜでしょう。 弟の正しい生活と比べて、自分の生活があまりにも悪いと自覚していた
からです。 13ですから、愛する友よ。 たとい全世界があなたがたを憎んでも、驚い
てはいけません。
14ほかのクリスチャンを愛しているなら、私たちは、地獄から救い出され、永遠のいの
ちを与えられたと確信できます。 そうでない者は、永遠の死にとどまっているのです。
15だれでもクリスチャンの仲間を憎む者は、心の中で人殺しをしているのです。 言う
までもないことですが、人殺しに、永遠のいのちはありません。 16キリスト様は、私
たちのために、進んでいのちを捨ててくださいました。 そのことによって、私たちはほ
んとうの愛を知ったのです。 ですから、私たちも、兄弟であるクリスチャンのために、
いのちを捨てるべきです。
17クリスチャンが、自分ではぜいたくに暮らしていながら、困っているクリスチャンが
いても、見て見ぬふりをしたとしたら、どうでしょう。 どうして、その人に神様の愛が
あると言えるでしょう。 18幼い子供たちよ。 口先だけで人を愛するのではなく、真
実をこめて愛し、実践によって、神様の愛を示そうではありませんか。 19そうすれば、
自分が神様の側に立っていることを、ますます強く確信できるでしょう。 そして、良心
にみじんもやましいところがなく、主の前に立てるのです。 20もし、悪いことをした
と、良心の責めを感じても、それ以上に、主は強く感じておられるはずです。 主は私た
ちのすることを、何もかもご存じだからです。
21しかし、愛する友よ。 もし私たちの良心が潔白であれば、完全な確信と信頼をいだ
いて主の前に出ることができます。 22また願い求めるものは何でも、いただけるので
す。 なぜなら、私たちは主に従い、主に喜ばれる行ないをしているからです。 23神
様の命令には、喜んで従わなければなりません。 つまり、神の子イエス・キリストの名
を信じ、互いに愛し合わなければなりません。 24神様の命令に喜んで従う人は、神様
と共にいるのです。 そして、神様もその人のそばにいてくださるのです。 これは、神
様が遣わしてくださった聖霊様から教えていただいたことで、そのとおりだと確信できる
事実です。
1心から愛する友よ。 だれかが「これこそ神様の教えです」とふれ回っても、それをう
のみにして、何もかも信じてはなりません。まず、それが確かに神様から出たものかどう
かを、試しなさい。 多くの偽教師があちこちに現われているからです。 2彼らのこと
ばが聖霊様から出たものかどうかを確かめる方法があります。 つまり、神の子イエス・
キリストが、現実に生身の人間となられたことを、その人が認めるかどうかで決まるので
す。 もしそのことを認めるなら、彼のことばは神様から出たものと信じていいでしょう。
3しかし、そうでなければ、神様から出たものではなく、明らかに「反キリスト」と同じ
く、キリスト様に敵対する者から出ているのです。 この反キリストが出現することは、
以前から聞かされていたはずです。彼らは今、至る所で、キリスト様への敵意をむき出し
にしています。
4愛する友よ。 あなたがたは神様の側につく者として、キリスト様に敵対する者と戦い、
すでに勝利を収めてきました。 それは、心のうちに、この不正な世に巣くう、どんなに
悪い教師よりも、はるかに強い方がおられたからです。 5その教師連中は、この世につ
く者であり、この世のことにのみ心を奪われています。 ですから、この世の人たちは、
彼らに関心を寄せるのです。 6しかし、私たちは神様
の子供です。 ですから、いつも神様と共にいて、親しく語り合っている人だけが、私た
ちのことばに耳を傾けるのです。 そうでない人は、耳を貸そうともしません。 このこ
とからも、ほんとうに神様から出たことばを語っている人かどうかを、見分けることがで
きるのです。 神様から出た教えに、この世は耳を傾けないからです。
7愛する友よ。 互いに愛し合いましょう。 愛は神様から出ています。 ですから、人
を愛する親切な人は、その行ないによって、自分が神様の子供であることを証明すると同
時に、ますます深く、神様を知るようになるのです。 8反対に、人を愛さない不親切な
人は、神様を知らないことを暴露しています。 なぜなら、神様は愛だからです。
9神様は、かけがえのないひとり息子を、この不正な世に遣わし、その方の死によって、
私たちに永遠のいのちを与えてくださいました。 そのようにして、どんなに私たちを愛
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