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Japanese Living Bible 2 Corinthians
コリント人への手紙 Ⅱ(コリント教会の皆さんへ Ⅱ)
キリストの教えを伝えるのは、決して楽なことではありません。 むしろ苦しいことのほ
うが多いでしょう。 著者パウロの場合も、まさに苦難の連続でした。 先の手紙で、コ
リント教会の問題が完全に解決したわけではありませんでした。 特に、パウロが使徒か
どうかが引き続き問題になっていました。 この手紙でパウロは、自分が使徒であること
をくり返し主張しています。 そのほか、いつも貧しい者を助けるように、というような
実際問題も、述べられています。
1 神様からキリスト・イエスの使者に任命されたパウロと、信仰の友テモテから、コリ
ントおよびギリシヤ全土に住むすべてのクリスチャンへ。 2どうか、私たちの父なる神
と主イエス・キリストが、あなたがた一人一人に、あふれるほどの祝福と平安とを、注い
でくださいますように。
34私たちの神様は、なんとすばらしいお方でしょう。 神様は、主イエス・キリストの
父であり、あらゆる慈愛の源です。 そして、私たちが苦しみや困難にあえいでいる時、
すばらしい慰めと励ましを与えてくださるお方です。 どうしてでしょう。 それは、苦
しみの中にあって、同情と励ましを必要としている人々に、私たちも、神様から受ける助
けと慰めを与えることができるためです。 5私たちがキリスト様のために苦しめば苦し
むほど、慰めと励ましが、もっと豊かにキリスト様から与えられるという事実、これは確
かです。 67私たちが大きな苦しみに会うのも、あなたがたが神様の慰めと救いを受け
るためです。 現に、苦しんでいる私たちを、神様は慰めてくださいました。 それはま
た、あなたがたのためでもあるのです。 すなわち、あなたがたが同じような苦しい境遇
に立たされた時、神様の慰めが、どれほどやさしいものであるかを、私たちの体験から知
るためです。 神様は必ず、苦しみに耐え抜く力を与えてくださるのです。
8愛する皆さん。 私たちがアジヤでなめた苦しみについて、ぜひ知っていただきたいと
思います。 非常に激しい迫害を受け、打ちのめされて、もうこれ以上生き延びるのはむ
りかと思いました。 9死を覚悟し、自分の無力さを痛いほど思い知らされました。 し
かし、それがよかったのです。 というのは、そんな状態の中で、何もかも神様にお任せ
したからです。 救い出すことができるのは、神様だけです。 死人を復活させることさ
え、できるお方なのですから。 10やはり、神様は私たちを助け、恐ろしい死の危険か
ら救い出してくださいました。 そしてこれからも、何度でも、救い出してくださるに違
いありません。 11あなたがたもまた、祈りによって私たちを助けてください。 それ
は、私たちの安全を願う、その祈りに、神様がはっきりと答えてくださるのを見て、あな
たがたが、もっともっと感謝と賛美をささげるようになるためです。
12私たちは、どのような場合にも、自分の知恵に頼らず、助けてくださる主に静かに信
頼し、きよさと誠実さをもって行動してきました。 特にあなたがたには、そのようにふ
るまってきました。 胸を張ってそう言えるのを、とてもうれしく思います。 1314
私の手紙は、単刀直入に、しかも、真心をこめて書いたものです。 どちらにも取れるあ
いまいなことは、決して書いていません。 それで、たとい今は、私についてあまりよく
知らないあなたがたでも〔もっとも、いつかはよく知っていただきたいのです〕、私を受け
入れ、私を誇りとしてくださるよう望みます。 もちろん、今も、ある程度そうしてくれ
ていますが。 ちょうど、主イエスがもう一度帰って来られる日に、私があなたがたを誇
りにするのと同じようにです。 1516あなたがたの私に対する理解と信頼を確信した
ので、次のような計画を立てました。 すなわち、マケドニヤへ向かう途中、まずコリン
トであなたがたに会い、また帰りにも立ち寄るという計画でした。 そうすれば、あなた
がたは二倍の祝福を受けることができ、私も、あなたがたに送られて、ユダヤへ行けるか
らです。
17では、なぜ計画を変更したのか、と尋ねるかもしれません。 その決心が、まだ固ま
っていなかったからでしょうか。 それとも、私も世間の人のように、ほんとうは「いい
え」のつもりで「はい」と言ったりしたのでしょうか。 18絶対にそんなことはありま
せん。 私がそんな人間でないことは、神様の真実さと同様に確かです。 私の「はい」
は、ほんとうに「はい」なのです。
19テモテとシルワノと私は、神の子キリスト・イエスについて語ってきました。 この
方は、「いいえ」の意味で「はい」と言われる方ではありません。 いつも、ことばどおり
実行なさいます。 20また、どれほどたくさんの神様の約束でも、ことごとく実行し、
完成なさいます。 それで私たちは、この方がどんなに真実な方か、すべての人に知らせ、
その御名をほめたたえるのです。 21あなたがたや私を、忠実なクリスチャンとし、ま
た私たちを、良い知らせを宣べ伝える使徒に任命してくださったのは、この神様です。 2
2また、神様のものとなった証拠の印を私たちに押し、私たちの心に聖霊様を遣わしてく
ださったのも神様です。 この聖霊様は、私たちが神様のものであることの保証であり、
また、神様が下さる最初の贈り物です。
23この神様に証人となっていただき、少しの偽りもない真実を述べましょう。 私がま
だ、あなたがたを訪問しないでいるのは、きびしくしかりつけて悲しい思いをさせたくな
いからです。 24コリントへ行く時には、〔もっとも、すでにしっかりした信仰を持って
いるあなたがたのために、私は、そうお役に立てるわけではありませんが〕あなたがたを
喜ばせることをしたいと願っています。 悲しみではなく、喜びをもたらしたいのです。
1私は、「コリントの人々を苦しめるような訪問は、二度とすまい」と、自分に言い聞かせ
ました。 2もし私があなたがたを悲しませているとしたら、どうして喜べるでしょう。
私を喜ばせることができるのは、あなたがただけです。 それなのに、私があなたがたを
苦しませているとしたら、どうして喜ばせてもらえるでしょう。 3前の手紙であのよう
に書いたのは、私が行く前に、あなたがたの手で、事を処理してもらいたかったからです。
そうすれば、会って、一番喜ばせてくれるはずの人たちから、悲しい思いをさせられなく
てすむでしょう。 あなたがたの喜びと私の喜びとは、切っても切れない関係なのですか
ら。 私が喜び勇んで行くのでなければ、あなたがたも、幸福な気持ちにはなれません。
4どんなにつらい思いであの手紙をしたためたことか! 胸も張り裂けんばかりの思いで、
正直なところ、泣いてしまったのです。 傷つけるつもりなどさらさらなく、あなたがた
をどれほど愛しているか、また、あなたがたの間で起こった問題をどんなに心にかけてい
るか、ぜひ知ってもらいたかったのです。
56覚えておいてください。 あの手紙に書いた、今度の事件の張本人は、私を悲しませ
たというより、あなたがた全体を悲しませたのです。――もっとも、私もずいぶん悲しい
思いをしましたが。 私はその人に対して、必要以上にきびしい態度をとりたくありませ
ん。彼は、みんなから責められて、もう十分罰を受けています。 7今はむしろ、赦し、
慰めてやりなさい。 そうしないと、あまりの悲しみと絶望に打ちひしがれて、立ち直れ
なくなるかもしれません。 8ですから、あなたがたが今もってどんなに深くその人を愛
しているか、どうぞ示してやってください。
9私の手紙は、あなたがたが、どのくらい私の指示に従ってくれるかを、確かめるための
ものでした。 10あなたがたがだれかを赦すなら、私もその人を赦します。 何であれ、
私が赦したのは、キリスト様の権威によって、あなたがたのために赦したのです。 11
赦さなければならない理由は、ほかにもあります。 それは、サタンにあざむかれないた
めです。 私たちは、サタンのたくらみを知っているのですから。
12さて、私がトロアスの町まで行った時、主は、良い知らせを宣べ伝える、絶好の機会
を与えてくださいました。 13ところが、そこでは、信仰の友である、愛するテトスに
会えなかったので、彼がどこにいるのか、その身に何か起こったのではないかと、気がか
りでなりませんでした。 そんなわけで、何とかしてテトスに会おうと、人々に別れを告
げ、まっすぐマケドニヤに向かったのです。
14しかし、神様に感謝します。 神様は、キリスト様のお働きのゆえに、私たちを、勝
利の行進に加えてくださいました。 その目的は、私たちがどこにいようと、今、神様が
私たちを通して、主のことを他の人々に告げ知らせ、良い知らせを、かぐわしい香水のよ
うに、あたりに広めてくださることです。 15神様に関するかぎり、私たちの生活には、
すばらしい、かぐわしい香りが漂っています。 それは、私たちのうちにあるキリスト様
の香りであって、回りの救われている人々にも、救われていない人々にも、一つの香りな
のです。 16救われていない人々にとっては、私たちは死と滅びの恐れに満ちた香りの
ように思われます。 けれども、キリスト様を知る人々にとっては、いのちを与える香り
なのです。 しかし、このような任務にふさわしい者とは、いったいどんな人でしょう。
17それはただ、私たちのように、神様から遣わされて、真心から語る者、キリスト様の
力によって、神様の前で語る者だけです。 私たちは、よく人がするように、神様のこと
ばを都合よく曲げて、売り歩くようなことはしません。
1私は今、偽教師のまねをして自己推薦を始めているのでしょうか。 あなたがたの身近
にいる偽教師たちは、自分で自分を推薦したり、あなたがたあての長い推薦状を持って行
ったりしなければならないような人たちです。 しかし私は、だれからも推薦状を書いて
もらう必要などないと思っていますが、いかがでしょう。 また、あなたがたからの推薦
状も必要ではありません。 2私に必要な推薦状は、あなたがた自身です。 あなたがた
の心の、そのすばらしい変わりようを見れば、だれにも、私たちの良い働きは一目瞭然で
す。 3あなたがたは、私たちが書いたキリスト様からの手紙であることが、だれにもわ
かります。 それは、ペンとインキで書かれたのではなく、生きておられる神の御霊によ
って書かれたものです。 石の板にではなく、人の心に刻み込まれた手紙です。
4大胆にこのような自慢をするのは、キリスト様を通して、心から神様に信頼しているか
らに、ほかなりません。 すなわち、神様は必ず、私たちのことばが真実となるよう助け
てくださる、と信じているからです。 5不変の価値があることを、自分の力でできる、
と考えているからではありません。 私たちの力も成功も、ただ神様から来るのです。 6
神様は、人々を救う新しい契約について、人々に知らせることができるように、助けてく
ださいました。 私たちは、「神様のおきてを全部守れ。 さもないと滅びるぞ」と教えて
いるのではありません。 「聖霊様が新しいいのちを下さる」と教えているのです。 「十
戒」を守って救われようとする、古い方法の行き着く先は死です。 しかし新しい方法に
よれば、聖霊様からいのちをいただけるのです。
7けれども、死に通じる、おきてによる、その古い方法も、初めは輝かしい栄光をおびて
いたのです。 その栄光のまばゆさに、イスラエルの人々は、モーセの顔をまともに見ら
れないほどでした。 従うべき神のおきてを示した時のモーセの顔は、神の栄光そのもの
で光り輝いていたからです。――もっとも、その輝きは、やがて消え去る運命にあったの
ですが。 8とすれば、聖霊様がいのちを与えてくださる、この今の時には、はるかにす
ばらしい栄光を、期待できるのではないでしょうか。 9死に通じる計画にも栄光があっ
たのなら、人々を神様との正しい関係に導く計画には、なおさら、栄光が満ちあふれるの
です。 10事実、モーセの顔の最初の栄光は、新しい契約の圧倒的な栄光に比べたら、
取るに足りないものです。 11もし消え去ってゆく古い方法にも、天の栄光が満ちてい
たとすれば、私たちの救いのために立てられた神様の新しい計画には、はるかにまさった
栄光があるはずです。 それは永遠に続くものだからです。
12この新しい栄光は、決して消え去らないと確信しているので、私たちはきわめて大胆
に語れるのです。 13そして、モーセのように、栄光の消えていく様子をイスラエルの
人々から隠すため、顔に覆いをかけたりはしません。
14覆いがかけられたのは、モーセの顔だけではありません。 イスラエルの人々の思い
や、理解力も、覆われたのです。 今でも、聖書が朗読される時、ユダヤ人の心と思いに
は、厚い覆いがかかっているように思えます。 というのは、聖書のほんとうの意味を知
ることも、理解することもできないからです。 この覆いは、キリスト様を信じてはじめ
て、取り除かれるのです。 15確かに、今日でも、彼らがモーセの書を朗読する時、そ
の心には覆いがかかったままです。 それで、「十戒」に従うことこそ救われる道だ、と考
えているのです。
16しかし、だれでも罪に背を向け、主のほうに向く時、その覆いは取り除かれます。 1
7主は、いのちを与えてくださる御霊です。 御霊のおられるところには自由があります。
〔それは、神のおきてを守って救われようとすることからの解放です。〕 18しかし、私
たちクリスチャンには、顔の覆いがありません。 鏡のように、主の栄光をはっきり映す
ことができます。 そして、主の御霊がうちで働いてくださるにつれて、私たちはますま
す主に似た者となるのです。
1神様の良い知らせを伝えるという、このすばらしい務めに、私たちを任命してくださっ
たのは、神様ご自身です。 それは、あわれみによるのです。 ですから、私たちは、決
して落胆しません。 2信じさせるために、あれこれたくらむようなまねはしません。 だ
ましたりは、したくないのです。 書かれてもいないことを、聖書の教えであるかのよう
に思わせることも、決してしません。 そのような恥ずかしい方法は、絶対に用いません。
語る時には、神様の前に立って真実を語ります。 私たちを知っている人はみな、このこ
とを認めてくれるはずです。
3もし私たちの宣べ伝える良い知らせが、だれかの目に隠されているとしたら、永遠の滅
びに突っ走っている人に対してです。 4それは、この邪悪な世の神であるサタンのしわ
ざです。 目隠しをさせて、その人の上に輝いている良い知らせの栄光が、見えないよう
にしているのです。 また、まことの神、キリスト様の栄光に関する、私たちのすばらし
い証言を、理解できないようにしているのです。 5私たちは、自分のことを宣伝してい
るのではありません。 主であるキリスト・イエスのことを、宣べ伝えているのです。 自
分については、ただ、イエス様が私たちのために成し遂げてくださったことを知ったので、
あなたがたに仕える者となった、とだけ言っておきます。 6というのは、「やみの中に光
が輝け」と言われた神様が、私たちに、イエス・キリストの顔にある神の栄光の輝きを、
理解させてくださったからです。
7しかし、このすばらしい宝〔いま私たちのうちに輝いている光と力〕は、こわれやすい
器〔私たちの弱い肉体〕の中に入っています。 うちにある、その栄光に満ちた力が、確
かに神様から与えられたものであって、私たち自身から出たものでないことは、だれの目
にも明らかです。
8私たちは四方八方から苦しめられ、圧迫されますが、押しつぶされ、打ちのめされるこ
とはありません。「どうしてこんなことが……」と途方にくれるようなことが起きても、
絶望して投げ出したりはしません。 9迫害されていても、神様は決してお見捨てになり
ません。 打ち倒されても、また立ち上がって、前進を続けます。 10この体は、かつ
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